蛭ヶ岳(榛ノ木丸~姫次) 登山口コースガイド
2024/07/11
丹沢最高峰の蛭ヶ岳(1672.6m)を、早戸川林道の本間橋からバリエーションルートの榛ノ木丸から東海自然歩道の姫次を経て登るコースガイドです。健脚向けの長いコースですが、原生林が多く稜線上のカラマツやブナ林と併せて紅葉シーズンは特に綺麗です。
※アクセスする早戸川林道は2019年の台風被害による崩落箇所は復旧し、リヴァスポット早戸・早戸川国際マス釣場の先にあるゲートは開放されていますが一般車両の通行は禁止となっています。
【標準コースタイム:登り5時間40分 / 下り4時間00分】
早戸大滝の登山口となる本間橋(旧丹沢観光センター前)までは宮ヶ瀬湖より早戸川林道を進みますが、落石も多く斜面の崩落による通行止も多いため事前に確認のうえ走行は十分注意してください。(2024年7月現在、三日月橋の500mほど先の地点で法面崩落があり通行止)
本間橋を渡った先の路肩に数台駐車できるスペースがありましたが、現在は本間橋の手前に規制ロープが張られています。
林道を進み、魚止橋を渡ると左手にショートカットルートがあります。
橋より先は未舗装の林道を終点まで進みます(崩落箇所あり)。
林道の終点となる伝道にはコース案内板が設けられています。
登山道は案内板の裏に続きます。(終点奥の橋を渡り、右手の伝道沢沿いにも踏み跡があります)
登山道に入るとすぐに伝道沢を渡渉します。
奥のガレ場から左手の尾根に取り付き、植生保護柵沿いの急登を進みます。※
※左手の尾根に進まず右手の尾根筋に取り付いた後、すぐに沢筋を跨いで776mピークを巻いて向かうこともできます。
776mピークから下りに転じて造林小屋の廃屋前に出ます。
小屋脇の小沢を渡ったすぐ先で右手の鹿柵の裏側のコースへ入ります。
踏み跡のはっきりした植林帯から鹿柵沿いに尾根の直登ルートとなります。
途中、鹿柵をくぐり原生林の中をなおも登り続けます。
左手の見晴しが開けたところから西隣の尾根と共に蛭ヶ岳が望めます。
本間橋から2時間30分ほど、傾斜が緩やかになり鳥屋造林組合管理地の看板を過ぎれば榛ノ木丸の山頂です。(山と高原の地図では1292mのピークに榛ノ木丸とありますが、西南西の1312mのピークに山頂標識があります)
山頂からいったん下り北西に進路を変え、相模原側の見晴しがよい痩せ尾根を通過します。
以降は頻出する鳥屋造林組合管理地の看板に従い緩やかな登りが続きます。
カラマツの笹原帯に入ればすぐに丹沢主脈の東海自然歩道に合流します。
東海自然歩道に合流してからは歩きやすい道が続きます。
分岐からすぐにベンチの置かれた東海自然歩道の最高地点(1433m)があります。
八丁坂ノ頭の分岐から25分ほどで袖平山・風巻尾根方面との分岐となる姫次です。
ベンチの奥には蛭ヶ岳の山頂が垣間見えます。
原小屋平に向かってしばらく下り坂となります。
なだらかなアップダウンが続き、姫次から40分ほどで地蔵平を通過します。
蛭ヶ岳と姫次の中間地点を過ぎると断続的に階段や木道が設置されるようになります。
急な階段が続くようになると途中で北側の視界が開け、檜洞丸越しに富士山や姫次に続く丹沢主脈を一望できます。
崩落地の迂回路まで来れば山頂は目前に迫ります。
地蔵平から1時間30分ほど、最後の階段を登りきれば蛭ヶ岳山頂です。
山頂からは西丹沢越しに富士山や南アルプスの稜線、足元にはユーシンから続く熊木沢の渓谷と奥に箱根の山々、丹沢山や塔ノ岳などの丹沢主脈、蛭ヶ岳山荘の前からは首都圏の街並みや奥多摩・奥秩父山塊が見渡せます。
<魚止橋先からの直登ルート>
魚止橋からショートカットルートに入らず林道沿いを進み、左ヘアピンカーブの右手から補助ロープが張られた斜面に取りつきます。
植林帯の踏み跡から鹿柵沿いを進み、左手から伝道沢コースと合流して原生林の直登ルートとなります。
マーカーも適宜あり紅葉の綺麗なコースですが、急登がひたすら続きます。
傾斜が緩み1292mのピークを右から回り広い尾根を進むと、水源協定林看板の裏に出て造林小屋からのコースと合流します。
山頂は右手すぐになります。
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