雁ヶ腹摺山(大樺ノ頭~楢ノ木尾根)登山口コースガイド
2021/07/09
秀麗富嶽十二景の一つでもある雁ヶ腹摺山(1847m)からマイナールートの楢ノ木尾根を、真木小金沢林道の大峠起点で上和田へ縦走するコースガイドです。大樺ノ頭から泣坂ノ頭・大峰にかけては自然林が多く雰囲気の良い稜線ですが、踏み跡が薄い箇所も多く中級者以上向けです。
(※上和田から大峠へ戻るタクシー料金は12500円~15000円程度です)
【標準コースタイム:5時間55分(上和田→大峠:7時間00分)】
大月市街西部より県道510号線を進むと真木小金沢林道に接続、峠まで幅の広い走りやすい舗装路が続きます。大菩薩連嶺の黒岳の登山口でもあり、駐車場は狭いため路駐の車両が続くこともあります。
林道ゲート脇から登山道へ進むとすぐに御硯水の水場があります。
鎖のある急登箇所もありますが、トラバース気味に登山道は続きます。
進路を北よりに変えて指導標を過ぎると急登が続くようになります。
山頂に近づくと露岩の上から富士山や大峠を挟んで反対側の黒岳を一望することができます。
城壁のような岩の脇を過ぎるとすぐに雁ヶ腹摺山山頂直下に出ます。
大峠から1時間ほどで雁ヶ腹摺山の山頂です。
山頂は樹林の中ですが、五百円札撮影地の案内板があり富士山方向のみ展望が開かれています。
雁ヶ腹摺山から大樺ノ頭方面は踏み跡がやや薄くなりますが、テープなどの目印が各所にあります。カラマツ林の急坂を下ります。
ロープが設置された階段を下りきるとしばらくなだらかなアップダウンが続きます。
指導標を過ぎると雁ヶ腹摺山から40分ほどでシオジの森方面との分岐点となる大樺ノ頭です。
泣坂ノ頭方面へさらに踏み跡が薄い尾根を下ります。
南東方向の尾根を分けて左手へ向かうと開けた草地と指導標があります。
草地から急な東斜面を下ります。
ところどころに目印となるテープがあります。
鞍部が近づくと前方に送電線鉄塔が見えてきます。
鞍部(石小屋タル)付近には再び指導標があります。
なだらかな斜面を進むと大樺ノ頭から30分ほどで送電線鉄塔の建つ唐松立です。
南北側の視界が開け、尾根上では数少ない展望スポットとなります。
しばらく稜線上のなだらかなアップダウンが続きます。
樹林の切れ目から唐松立の鉄塔と雁ヶ腹摺山を見ることができます。
石柱の脇を通過し、栂尾根ノ頭の鞍部に向けて指導標のある屈曲点からは再び急な下り坂となります。
下り切った地点に指導標があり、すぐ先で右手に送電線鉄塔の巡視路が分岐します。
29号鉄塔の下をくぐり鞍部から登り返すと唐松立から1時間ほどで栂尾根ノ頭(1409m峰)です。
栂尾根ノ頭の直下ではワイヤーの残骸がある露岩の急坂を通過します。
峠からわずかに登り返した屈曲点に指導標が立っています。
左手前方の樹林越しに泣坂ノ頭の山体を見ながらなだらかな道をしばらく進むと、特徴的なえぐれた峠を通過します。
急斜面を直登すると栂尾根ノ頭から45分ほどで三角点のある泣坂ノ頭です。
泣坂ノ頭山頂付近も広く踏み跡がわかりづらくなりますが、左右のコブの間を進むと岩の露出した稜線に乗ります。
なだらかに登り返すと20分ほどで小さな祠がある大峰の山頂です。
山頂を過ぎてすぐにふかしろ湖方面の巡視道分岐点に指導標があり、南へ向かって急斜面を下ります。
下り切って西沢ノ頭(1298m峰)を通過すると南側が灌木越しに開けています。
灌木が繁茂する斜面を下ると植林帯となり、水無山のピーク手前で指導標に従い上和田方面へ進みます。
大峰から45分ほどで古びたスコップの脇を通り下山道となります。
左手の樹林の隙間から大峰の立派な山体を見ることができます。
しばらく急坂を下っていくとやがて踏み跡が不明瞭となるので、テープなども目印に進みます。
計測器付近でルートは右へ屈曲していますが、下りの場合は尾根伝いに進む方が無難です。
受水槽に出て右手に進めば水無山の分岐から1時間ほどで上和田集落の上部に至ります。
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詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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