塔ノ岳(札掛~行者ヶ岳東尾根)登山口コースガイド
2025/02/04
丹沢山系の中でも山頂からの眺望が随一の塔ノ岳(1490.9m)を、ヤビツ峠の奥に位置する札掛より境沢林道の終点からバリエーションルートとなる行者ヶ岳東尾根で登るコースガイドです。取り付きこそ急登ですが全般的に歩きやすく、菩提峠から表尾根から歩くのに比べるとアップダウンが少ないルートです。
【標準コースタイム:登り4時間00分 / 下り2時間55分】
東名高速の秦野中井インターチェンジを下りて国道246号線方面へ向かい、落合の交差点で県道70号線のヤビツ峠方面へ右折、峠を越えて6kmほど下り札掛橋の分岐を丹沢ホーム方面へ左折するとすぐ左手に森の家の駐車場があります。
札掛森の家の前を過ぎて丹沢ホームの手前で長尾尾根の登山口を右に分けてゲートを通過します。
舗装林道を進むと左手に養魚場を見て再び林道ゲートがあります。
しばらく林道歩きが続き、モノレールの格納庫を過ぎると未舗装路となります。
札掛から50分ほどで林道の終点に至り、沢を渡渉します。
ケヤキ沢コースの指導標の背後の尾根に取り付き、急斜面を登り上げていきます。
右側の尾根筋と合流すると傾斜が緩み、左手に植生保護柵を見て922m地点を通過します。
しばらく落葉樹林にアセビなどが混在する気持ちの良い尾根が続きます。
やがて笹面となり樹林越しに表尾根が間近に見えてくると、崩落斜面上に出て新大日の奥に塔ノ岳や相模原市街を見渡すことができます。
痩せ尾根を慎重に渡り、鞍部から尾根のやや左側を巻くように進むと、林道終点から1時間40分ほどで行者ヶ岳の山頂に出ます。
行者ヶ岳からは表尾根を進みます。
鞍部に向かって鎖場が続き、鞍部からはガレた斜面を階段で登り返します。
1209mピークで再び稜線を一望し、政次郎尾根コースと合流します。
ガレた急斜面を登ると書策小屋跡付近からは視界が開けて相模湾が一望できるようになります。
木桟道を登り上げると行者ヶ岳から50分ほどで長尾尾根と合流する新大日です。
新大日から緩やかに下り、登り返すと程なく木ノ又小屋があります。
なだらかな木ノ又大日のピークを過ぎると、眼前に塔ノ岳の山頂と富士山が並びます。
痩せ尾根の崩落地を巻き道で通過すると、山頂直下は岩の転がる急登となります。
新大日から40分ほどで塔ノ岳の広い山頂です。
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山頂からは南アルプスをバックに富士山、丹沢主稜線、箱根・愛鷹山塊から伊豆半島、相模湾と初島・大島、登ってきた表尾根や三浦半島から房総半島、大山の左手には関東平野が一望できます(空気が澄んでいる冬は写真を拡大すると筑波山なども写っています)。
山頂では尊仏山荘が営業しており、コーヒーなどを注文すれば休憩をとることも可能です。
◆塔ノ岳(札掛~行者ヶ岳東尾根)の登山口駐車場情報
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