蛭ヶ岳(塩水林道~堂平~丹沢山)登山口コースガイド
2025/08/11
丹沢最高峰の蛭ヶ岳(1672.6m)を、宮ヶ瀬湖の奥(裏ヤビツ)の塩水橋を起点に塩水林道の終点近くの堂平から丹沢山へ登り主脈を縦走するコースガイドです。丹沢山までは天王寺尾根コースと組み合わせることもでき、主脈はアップダウンが多いものの丹沢でも屈指の展望が広がります。
【標準コースタイム:登り5時間45分 / 下り4時間25分】

圏央道の相模原インターチェンジを下りて国道412号線の相模湖方面へ進み、関の交差点で宮ヶ瀬湖方面へ左折、虹の大橋を渡り県道70号線のヤビツ峠方面へ右折し長者屋敷キャンプ場や唐沢キャンプ場の先へと進みます。

塩水橋付近から分岐する一般車通行禁止となっている本谷林道をゲート脇から進むと、すぐに塩水林道の分岐があります。


塩水川沿いに舗装林道が4.5kmほど続きます。
中間点付近では丹沢三峰の稜線を見ることができます。


急勾配のヘアピンカーブで川との比高を上げていきます。
索道跡と雨量計小屋を立て続けに過ぎると、1時間45分ほどで堂平の登山道入口があります。



植林帯から神奈川の美林50選の堂平ブナ林の標柱を過ぎ、沢筋に出ます。
しばらく沢の左岸を進むと堰堤上を対岸に渡ります。



右岸沿いをわずかに進むと急斜面に取り付き、尾根へ登り上げていきます。


階段の区間をはさみ尾根を回り込むように登っていくと、堂平から1時間10分ほどで天王寺尾根のコースと合流します。



丹沢山を正面に平場を過ぎると短いながら階段や鎖の設置されたガレ場があります。
岩の上からは大山越しに横浜や東京湾、房総半島を眺めることができます。




ガレ場を越えると階段と木道が連続し、丹沢三峰の稜線に合流します。



山頂までなだらかな道を進むと堂平の分岐から50分ほどで丹沢山みやま山荘前の山頂広場です。
みやま山荘は通年営業で繁忙期以外はカレーなどランチメニューの提供もあります。




左手にある山頂標の奥の展望が開けており、富士山や南アルプス南部、箱根や相模湾方面を望むことができます。




丹沢山の山頂より蛭ヶ岳へ向かい、西の肩を越えると展望が大きく開けます。


階段の連続するつるべ落としの坂と呼ばれる急斜面を下り、鞍部から階段で登り返していきます。



笹面の開けた稜線を進むと小さなピークを越えた先に不動ノ峰休憩所があります。



休憩所からわずかに登り、不動ノ峰(1614m)の標高点はやや左側を巻くように進みます。



いったん鞍部に下り、登り返すと丹沢山から1時間ほどで弁当沢ノ頭・熊木沢方面の分岐となる棚沢ノ頭です。



展望の良いなだらかなアップダウンで鬼ヶ岩ノ頭を通過し、鞍部に向かって再び下ります。



鬼ヶ岩からは蛭ヶ岳の山容を一望できます。
すぐに鎖のある急な下りとなります。




左手の眼下に熊木沢の渓谷や臼ヶ岳の南尾根を見ながら鞍部より登り返すと、やがて右手に宮ヶ瀬湖を見晴らすようになります。



最後は木の階段・桟道を登りきると蛭ヶ岳の山頂です。



山頂からは西丹沢越しに富士山や南アルプスの稜線、足元にはユーシンから続く熊木沢の渓谷と奥に箱根の山々、丹沢山や塔ノ岳などの丹沢主脈、蛭ヶ岳山荘の前からは首都圏の街並みや奥多摩・奥秩父山塊が見渡せます。









(レポート:登山口ナビ 吉田 岳)
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