金峰山(御嶽古道/表参道)登山口コースガイド
百名山の一つで古くから信仰の山でもある金峰山(2599m)を、御岳林道に整備された登山者用駐車場から水晶峠を経由して御嶽古道(表参道)で登るコースガイドです。なだらかな前半に対し後半は鎖場も含む急登で標高を上げますが、五丈石を前に山頂手前からは富士山や南アルプスの眺望が開けています。
【標準コースタイム:登り4時間50分 / 下り3時間30分】

昇仙峡の最奥部か乙女高原経由でクリスタルラインを構成する御岳林道を進み、甲府市森林浴広場の先にある分岐から2.7kmほど未舗装路を進むと駐車場があります。


駐車場奥のゲートから林道を少し進むと左手に分岐する作業道へ入ります。



折り返しながら登り上げていくと切り開かれたなだらかな尾根に出ます。
尾根筋を横断して1709.6m峰をトラバースするように進みます。


鞍部をわずかにそれたところで作業道に再び合流します。
しばらくなだらかな作業道を進むと、前方に金峰山の尾根筋を見て登山道は右に分かれます。


程なく小さな沢を木橋で渡ると、駐車場から1時間10分ほどで造林記念碑のある林道を横断します。


笹原の広がるなだらかな斜面をしばらく登ります。


やがて沢の源頭脇を見て緩やかな鞍部を越え、トラバースするように進みます。


やがて神子ノ沢沿いに下り、木橋で渡渉します。


分岐する右側の沢を進むとすぐ左手に二段の滝が現れます。
右側の斜面から回り込むように滝上に上がります。



沢筋を離れてシラビソの樹林帯を登り上げると水晶峠です。



樹林の合間から五丈石が垣間見える急斜面を下ります。


下り切ったところで左に折れて沢筋を跨ぎ、わずかに登ると御室川沿いに出てアコウ平方面からの登山道と合流します。




沢沿いを進むとすぐに三薙沢の出合があり、登山道は本流との間を進みます。


造林記念碑から1時間30分ほどで御室小屋跡です。
周辺のネズコ林は山梨森林100選にも選ばれています。


小屋跡を過ぎるとすぐに岩稜の急斜面に取り付きます。


シャクナゲの群生する尾根筋を進むと梯子があり、岩壁の直下に出ます。
短い垂直な鎖を登り、岩壁下の斜めのスラブを進みます。


振り返ると岩壁脇に富士山が見え、スラブを登り上げると奥に金峰山の五丈石や手前に片手回し岩が並びます。



手前の岩峰を左へ回り込んで岩稜の右脇を進み、シャクナゲの入り混じる樹林帯の急登を進みます。



岩の急斜面を梯子で連続する登り上げると小さな石碑のある片手回し岩の横に出ます。




展望の開けた岩のテラス脇を過ぎるとロープの張られた滑りやすい斜面を横断します。


岩に描かれた矢印に従いさらにトラバースにするように進みます。



再び樹林帯の急登を進むと岩稜のハイマツ帯に出て五丈石が目の前に迫ります。


岩場の上部からは足元には先の岩峰やケイオウ谷、富士山から南アルプスの稜線を一望することができます。






樹林帯をはさみ歩きづらい大岩の転がる斜面を登り上げると、御室小屋跡から2時間10分ほどで五丈石の脇に至ります。



金峰山の山頂標は五丈石奥のピーク手前にあります。
表参道側からは見えなかった八ヶ岳・北アルプスや南アルプスの背後に中央アルプスの展望も広がります。






※岩登りに慣れている方であれば五丈石も上まで登ることが可能ですが、金櫻神社の境内である五丈石は現在は登攀禁止の看板が設置されています。
(レポート:登山口ナビ 吉田 岳)
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