八ヶ岳・阿弥陀岳(立場岳~南陵尾根) 登山口コースガイド
2020/09/12
八ヶ岳の阿弥陀岳(2805m)を、西麓の登山口となる舟山十字路より冬期アルパイン入門コースでもある立場岳から南陵尾根で登るコースガイドです。岩稜帯から見上げる阿弥陀岳は中岳からとは違う表情を見せ、一般ルートの御小屋尾根やバリエーションの中央陵ルートと周回することが可能です。
【標準コースタイム:登り5時間40分 / 下り4時間00分】
鉢巻道路から八ヶ岳美術館の北側にある丸山の森別荘地の南端の道へ入り、広河原林道を進んだ先のゲート前に舟山十字路の駐車スペースがあります。
御小屋尾根の登山口はゲートの先にありますが、南陵尾根へは十字路から分岐する立場川林道を進みます※。
未舗装の林道を300mほど進むと阿弥陀聖水の水場があります。
その先の林道分岐を左へと進みます。
広河原沢と立場川を連続して渡渉、チェーンゲートを過ぎて林道を終点まで進み、左手の沢を渡渉します。
舟山十字路から50分ほど、渡渉した先の広場奥に旭小屋があります。
小屋の左側を進むとすぐに尾根に向かう急登となります。
尾根に出たら進路を北に変えます。
※舟山十字路より広河原林道のゲートを先へ進み、広河原橋の先から登山道を進んだ場合ここで合流します。
尾根の右側は入山禁止の看板と境界ロープが上部まで続いています。
足下にはキノコや高原植物、季節によってはギンリョウソウ(銀竜草)も咲いています。
立場岳までは柔らかな土の急坂が続きます。
ようやく傾斜が緩むとコケが一面に広がる雰囲気の良い道となります。
旭小屋から2時間ほどで立場岳(立場山/2370m)山頂です。
山頂から平らな道を進むと権現岳の見開きがよい箇所を過ぎ、右手が大きく崩れた青ナギに出ます。
前方には向かう先の無名峰と天気がよければ南陵P2~P4峰から阿弥陀岳まで見渡すことができます。
無名峰(ピークに倒れた石柱あり)までは再び急登となります。
無名峰を過ぎると見晴らしが開け、右手からP1峰、突起が目印のP2峰、一際大きなP3峰と奥に阿弥陀岳が聳えます。
天気が良ければP1峰の背後には中岳や赤岳も見ることができます。
シャクナゲなどの低灌木帯の稜線を進むとP1峰のすぐ脇を通過します。
前方にP2峰とその背後にP3峰が迫ります。
いずれも踏み跡は西面を巻く形で続いています。
P3峰は基部の草付きの斜面をトラバースして、左手の小ピークとの鞍部へ進みます。
鞍部を越えて斜面を10mほど下ると、ワイヤーが張られたP3峰の60mルンゼ取りつきとなります。
水が流れ岩場が湿っており滑りやすいので注意が必要です。
ルンゼ内は特に難易度が高い箇所はありません。
草付きの斜面に出たらやや右手側に進路をとり登りつめていきます。
ルンゼを登りきると阿弥陀岳山頂が目の前に迫ります。
また、ピーク部からは南陵尾根のルートを見渡すことができます。
最後のP4峰も基部を左側から巻きます。
切れ落ちた箇所もあるため、慎重に進みます。
P4峰の左側を登り、阿弥陀岳山頂直下の岩稜を登り詰めていきます。
立場岳から2時間50分ほどで多くの石仏が置かれた阿弥陀岳山頂です。
山頂からは天気がよければ360度の大展望が広がります。
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詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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