八ヶ岳・阿弥陀岳（御小屋尾根）登山口コースガイド

2020/09/06 2022/11/05

八ヶ岳の阿弥陀岳（2805m）を、西麓の登山口となる舟山十字路より御小屋山（御柱山）の御小屋尾根で登るポピュラーなコースガイドです。前半はなだらかな歩きやすい登山道が続き、森林限界を越えると3アルプスを見晴らす展望の良いルートです。

【標準コースタイム：登り5時間20分 / 下り3時間50分】

鉢巻道路から八ヶ岳美術館の北側にある丸山の森別荘地の南端の道へ入り、広河原林道を進んだ先のゲート前に舟山十字路の駐車スペースがあります。
林道のゲートを奥へ進むとすぐ左手に御小屋尾根の登山ルートが分岐します。

しばらくは未舗装の林道が続きます。
分岐を右へ進み林道の終点からなだらかな尾根道を進むと虎尾神社があります。

神社は登山道からわずかに外れた場所にあり、大きな石碑の右手に小さな石碑群があります。
背後には西岳と立場岳が見えています。

谷をトラバースして財産区境界標が並ぶ尾根をじぐざぐに登ります。
しばらく進むと諏訪大社奥社分岐があります。

道の脇にシャクナゲが見られるようになると、舟山十字路から1時間50分ほどで御小屋山（御柱山）の山頂です。山頂標は美濃戸口方面の分岐の先にあります。

御小屋山の山頂からはしばらくなだらかな道が続きます。
樹林の切れ目からは南アルプス北端の山を立場岳の尾根越しに見ることができます。

小ピークからシャクナゲのトンネル状の斜面をわずかに下り、再び登り返すと御小屋山から1時間40分ほどで不動清水の分岐があります。

不動清水の水場は分岐からほぼ水平に100mほどの場所にあります。
水場前の不動明王石像の脇から登山道に戻るショートカットもあります。

不動清水の分岐からは急登が続きます。
崩壊地の上部に出て阿弥陀岳を正面に見上げ、すぐ先の露岩からは大きく展望が開けます。

権現岳や編笠山の奥に南アルプス、中央アルプスや御嶽山、北アルプス、蓼科山や硫黄岳などを見渡すことができます。

森林限界となり高山植物も多く見られるようになります。
ガレた急登が続き、摩利支天に近づくと鎖やハシゴも設置されています。

西ノ肩で阿弥陀中央稜のルートと合流し、手前の岩峰は右手から巻いて進みます。
続く岩峰は直登して鎖を使って越えますが、雨天時は滑りやすいので注意が必要です。

最後にハイマツ帯をひと登りすると不動清水から1時間50分ほどで多くの石仏が置かれた阿弥陀岳山頂です。山頂からは天気がよければ360度の大展望が広がります。

◆八ヶ岳・阿弥陀岳（御小屋尾根）の登山口駐車場情報
　舟山十字路

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