八ヶ岳・赤岳（防火線の頭～県界尾根） 登山口コースガイド
2025/07/01
八ヶ岳の最高峰、赤岳（2899.2m）を南八ヶ岳林道沿いの県界尾根登山口を起点に上部は鎖場が連続するコースガイドです。小天狗で合流する清里からの県界尾根コースに比べて林道歩きをせずに登山道へ入ることができ、コースタイムも短くなっています。
【標準コースタイム：登り4時間55分 / 下り3時間10分】
国道141号線の山梨県と長野県の県境付近より八ヶ岳牧場方面へ進み、牧場の入口から未舗装の林道となります。志木市の八ヶ岳自然の家の入口を過ぎて害獣ゲートを開閉して進むと、登山口前に駐車スペースがあります。
駐車スペース脇の登山口を入るとすぐに膝丈の笹薮の防火帯斜面となります。
防火帯の終点となり登山口から35分ほどでなだらかな1807mピーク（防火線の頭）です。
さらに斜面を登り上げていくと左側の崩落斜面上から富士山や金峰山を見ることができます。
右手に樹林の合間から横岳が見える小さな鞍部を過ぎると傾斜が増してきます。
防火線の頭から1時間20分ほどで清里からのルートと合流します。
分岐からすぐの小天狗を過ぎてなだらかな稜線を進むと、視界が開けて目の前に赤岳と横岳を一望することができます。
左手には真教寺尾根と天狗尾根とその奥には権現岳、振り返れば富士山も見ることができます。
しばらく緩やかな稜線が続き、旧清里分岐の指導標を過ぎると徐々に傾斜がましてきます。
樹林が開けた急斜面から富士山を見晴らすと、小天狗の分岐から1時間20分ほどで首なし地蔵が祀られた大天狗です。
大天狗の先から樹林の合間から赤岳頂上山荘も肉眼で見えるようになります。
登山道は急登が続くようになります。
富士山を見晴らす平場の先に鉄板の桟道があり、鎖場が連続します。
鎖場はホールドもあり登りやすいですが、ルンゼ状の鎖場は残雪や雨天の時は滑りやすいので注意が必要です。
視界を遮るものがなくなり麓の野辺山高原の奥に奥秩父山塊全体ががよく見渡せます。
森林限界を越えて眼前に大門沢奥壁が聳えます。
大天狗から1時間10分ほどで赤岳展望荘・横岳方面の巻き道分岐があります。
分岐の先も鎖場と梯子が連続し、一気に高度を上げていきます。
足元に赤岳展望荘と横岳を見ながら赤岳頂上山荘直下まで急登が続きます。
巻き道分岐より30分ほどで赤岳頂上山荘のある北峰山頂です。
横岳や硫黄岳の奥に蓼科山も見ることができます。
山頂標は頂上山荘からすぐの南峰にあります。
南峰には赤嶽神社の祠も並びます。
山頂からは天気がよければ富士山から南アルプス、南八ヶ岳の山々、さらに御嶽山や北アルプスも一望することができます。
（レポート：登山口ナビ 吉田 岳）
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