八ヶ岳・阿弥陀岳(立場岳~南陵尾根) 登山口コースガイド
2022/11/05
八ヶ岳の阿弥陀岳(2805m)を、西麓の登山口となる舟山十字路より冬期アルパイン入門コースでもある立場岳から南陵尾根で登るコースガイドです。岩稜帯から見上げる阿弥陀岳は中岳からとは違う表情を見せ、一般ルートの御小屋尾根やバリエーションの中央陵ルートと周回することが可能です。
【標準コースタイム:登り5時間10分 / 下り4時間00分】
鉢巻道路から八ヶ岳美術館の北側にある丸山の森別荘地の南端の道へ入り、広河原林道を進んだ先のゲート前に舟山十字路の駐車スペースがあります。
取付きはゲートの先へ進むのが一般的ですが、十字路から分岐する立場川林道・旭小屋を経由することも可能です。
ゲートを過ぎるとすぐに御小屋尾根コースの分岐があり、林道はやがて未舗装路となります。
広河原橋を渡った先に南陵の取付き指導標があります。
伏流している沢をまっすぐ横断し、堰堤の脇を右方向へわずかに進み斜面に取り付きます。
急斜面を登り上げると指導標の置かれた尾根上に出ます。
<立場川林道・旭小屋経由の場合>
未舗装の林道を300mほど進むと阿弥陀聖水の水場があります。
その先の林道分岐を左へと進みます。
広河原沢と立場川を連続して渡渉、チェーンゲートを過ぎて林道を終点まで進み、左手の沢を渡渉します。
舟山十字路から50分ほど、渡渉した先の広場奥に旭小屋があります。
小屋の左側を進むとすぐに尾根に向かう急登となります。
尾根に出たら進路を北に変えます。
しばらくは単調な尾根の急登が続きます。
尾根の右側は入山禁止の看板と境界ロープが張られています。
登山道の両脇に無数の境界標が立ち並びます。
ようやく傾斜が緩むとコケが一面に広がる雰囲気の良い道となります。
2時間20分ほどで立場岳(立場山/2370m)山頂です。
山頂からはなだらかな下りに転じます。
しばらくすると右側が開けて権現岳を見渡すことができます。
再び樹林帯に入りわずかに下ると大きく崩れた青ナギに出て、前方に阿弥陀岳が見えてきます。
青ナギを過ぎると樹林帯の急登となります。
倒れた石柱がある無名峰に出て視界が開けます。
手前にある2564m峰(P1峰)はピークのやや左側を進みます。
北アルプスや中央アルプス、赤岳を一望することができます。
短い平場をはさんで急斜面に取り付きます。
P2峰も岩稜の左側を進みます。
眼前にP3峰の絶壁が聳えます。
基部の草付き斜面をトラバースするように進みます。
左手の小岩峰を回り込みます。
斜面を10mほど下るとワイヤーが張られた60mルンゼの取りつきがあります。
取り付きは緊張を要するもののルンゼ内は特に難易度が高い箇所はありません。
草付きの斜面に出たらやや右手側に進路をとり登りつめていきます。
ルンゼを登りきると右手にP3峰のピークに立つことができます。
P4峰も基部を左側から巻きます。
足場が狭いため慎重に進みます。
最後は阿弥陀岳山頂直下の岩稜を登り詰めていきます。
立場岳から2時間50分ほどで多くの石仏が置かれた阿弥陀岳山頂です。
山頂からは天気がよければ360度の大展望が広がります。
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