早戸大滝・雷滝(2024年春版)登山口コースガイド
2024/07/10
早戸川林道の本間橋から、日本の滝百選の一つで落差50mの早戸大滝(まぼろしの大滝)と支流にある雷滝をを往復するコースガイドです。以前に公開した早戸大滝・雷滝(2017年春版)登山口コースガイド記事から2019年10月の台風19号(令和元年東日本台風)の影響でコースの状況や流域の景観が大きく変わったため最新の情報を掲載しています。
※アクセスする早戸川林道は2019年の台風被害による崩落箇所は復旧し、リヴァスポット早戸・早戸川国際マス釣場の先にあるゲートは開放されていますが一般車両の通行は禁止となっています。
【コースタイム:登り3時間10分 / 下り2時間30分(雷滝往復+45分)】
早戸大滝の登山口となる本間橋(旧丹沢観光センター前)までは宮ヶ瀬湖より早戸川林道を進みますが、落石も多く斜面の崩落による通行止も多いため事前に確認のうえ走行は十分注意してください。(2024年7月現在、三日月橋の500mほど先の地点で法面崩落があり通行止)
本間橋を渡った先の路肩に数台駐車できるスペースがありましたが、現在は本間橋の手前に規制ロープが張られています。
林道を進み、魚止橋を渡ると左手にショートカットルートがあります。
橋より先は未舗装の林道を終点まで進みます(崩落箇所あり)。
林道の終点となる伝道にはコース案内板が設けられています。
登山道は案内板の裏に続きます。(終点奥の橋を渡り、右手の伝道沢沿いにも踏み跡があります)
登山道に入るとすぐに伝道沢を渡渉します。
奥のガレ場から左手の尾根に取り付き、植生保護柵沿いの急登を進みます。※
※左手の尾根に進まず右手の尾根筋に取り付いた後、すぐに沢筋を跨いで776mピークを巻いて向かうこともできます。
776mピークから下りに転じて造林小屋の廃屋前を通り、早戸川沿いの高巻き道となります。
一部に木橋が架かりますが老朽化しているため踏み抜きに注意が必要です。
また、途中に丸太が掛けられた切れ落ちた箇所があり難易度が高くなっています。※
※現在は尾根を回り込んだところで右手の急斜面を登ってさらに高巻くようになっています。
標高を上げて傾斜が緩んだところでトラバースし、脆い斜面の下りに転じて丸太の直上に出ます。
特に丸太の直上の箇所は滑りやすいため慎重に横断する必要があります。
尾根を回り込むと眼下に早戸川を見下ろす崖上に出ます。
ロープのかかる急斜面を沢沿いへと下ります。
以前は丸太橋が架かっていた最初の渡渉地点は、川幅が広く浅い場所を渡ります(通常時で水深は膝丈)。※
※せり出した岩を登攀して左岸を進むことも可能ですが、その先の沢が左へ大きく屈曲する地点は高巻きが困難なため手前で渡渉が必要です。
渡渉するとすぐに沢沿いのロープのかかる大きな岩をへつるように進みます。
しばらく右岸側の踏み跡を辿ります。
沢が右へ大きく屈曲するところが第二渡渉地点となりますが、水量によってはそのまま沢べりをへつりながら進むことが可能です。
雷平の手前で視界が大きく開けます。
雷滝へは本谷・原小屋沢と大滝沢の出合の手前で左岸へ渡ります。
雷平のプレートを過ぎて原小屋沢左岸の薄い踏み跡を辿ります。
やがて前方に沢が左へ屈曲するポイントが見えてくるので、岩伝いに跳んで右岸へ渡ります。
ロープのかかる岩を乗り越えて右手へ進むと目の前に落差15mの雷滝が現れます。
雷平へ戻り大滝沢の右岸の大岩をへつり、対岸に大規模な崩落地を見ながらしばらく進みます。
林間のわずかに踏み跡の残る区間を過ぎてせり出した岩の手前で左岸へと渡渉します(手前に上流から流出した祠あり)。
地形図に記載されている支沢の小滝前から旧河床を経て、大きく広がりガレた河川敷を進みます。(右側の樹林に旧踏み跡あり)
対岸に2つの小滝を見て右岸側へ渡渉、岩につき当たったら再び左岸へ渡渉します。
再びわずかな踏み跡を経て本谷沢との分岐を左手の大滝沢の右岸へと渡ります。
すぐ左手の急斜面にロープがかかったルートがありますが、沢沿いを回りこむと大滝を下から見上げるポイントに出ます。
ロープを補助に急斜面を登ると早戸大滝を見渡す狭い展望台に出ます。
四季に応じて景観を楽しむことができます。
展望台を過ぎて右手の分岐を下りると、滝の直下へ行くことができます。
滑りやすく下は切れ落ちているため通行には注意が必要です。
早戸大滝直下からの眺めです。
前面の岩により全貌が見えないため幻の大滝とも呼ばれています。
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