蛭ヶ岳(源蔵尾根~臼ヶ岳) 登山口コースガイド
2022/02/15
丹沢最高峰の蛭ヶ岳(1672.6m)を、神ノ川ヒュッテのある日陰沢橋から林道奥部の源蔵尾根で丹沢主稜に登り、臼ヶ岳から山頂を目指すコースガイドです。尾根上は指導標もなくバリエーションルートに近い直登、稜線はアップダウンが多く蛭ヶ岳山頂直下は鎖場もある中級者以上向きのコースです。
【標準コースタイム:登り5時間55分 / 下り4時間40分】
国道413号線(道志みち)の神奈川県と山梨県の県境付近より、うらたんざわ渓流釣場の案内板で神の川林道(神奈川県道73号線)へ進みます。日陰沢の神ノ川ヒュッテの有料駐車場か日陰沢橋手前のスペースに車を停めます。
日陰沢には公衆トイレも設置されていますが、冬期は閉鎖となります。
すぐ先の車両通行止ゲートの脇を通り林道を進むとヤタ尾根の登山口、続いて東海自然歩道コースの入口があります。
さらに林道を進むと旧ゲートがあり孫右衛門トンネルと続けて小洞トンネルをくぐります。
渓谷沿いに林道をさらに進むと後坂橋を過ぎた先で未舗装路となります(一部路面が荒れています)。
広河原の手前で奥に蛭ヶ岳を望む白いアーチの檜皮(ひわた)橋を渡ります。
日陰沢から50分ほど、橋の先の右ヘアピンカーブ前左手に登山道へのアプローチがあります。
踏み跡に従い左岸の藪道を進み、手前から3つ目の堰堤を渡ります。
橋などは整備されていないため、水量が多い際の渡渉は注意が必要です。
渡渉して堰堤の奥へ進むと右手の木に手書きの源蔵オネのプレートが掲げられています。
植林と原生林の混じる急登が続きます。
尾根を登り上げていくと原生林が占めるようになり傾斜が緩みます。
1244mのピークを越えて左からの支尾根と合流します。
(下りでは支尾根へ迷い込まないように注意が必要です)
左手に木間から丹沢主稜を見ながら薄い踏み跡を辿ります。
崩壊が進む痩せ尾根を通過します。
ロープの張られた痩せ尾根を越えると取り付きから2時間20分ほどで主稜の登山道に出ます。
左に進むとすぐに鞍部を階段と木工道で越える金山谷乗越です。
しばらくアップダウンが続き、台形の臼ヶ岳を前に下り切ると神ノ川乗越です。
すぐ先からは神ノ川の渓谷方面が見晴らせます。
緩やかな登りから最後に階段を登り詰めると、金山谷乗越から1時間10分ほどで臼ヶ岳の分岐です。
分岐点にはベンチが置かれ、少し先からは蛭ヶ岳や熊木沢の展望が開けます。
臼ヶ岳から先もアップダウンが続きます。
ミカゲ沢ノ頭のピークを越えて階段を下ると蛭ヶ岳を前に痩せ尾根を通過します。
登りに転じるとすぐに鎖場の連続する急登となります。
難易度の高い箇所はありませんが、凍結時は注意が必要です。
鎖場を過ぎると展望が開けるようになり、通過してきた臼ヶ岳の奥に檜洞丸や右手に大室山、熊木沢の奥に塔ノ岳や鍋割山の山稜を見渡すことができます。
崩落地上部を通過し、最後の階段を登りきれば臼ヶ岳から1時間20分ほどで蛭ヶ岳山頂です。
山頂からは西丹沢越しに富士山や南アルプスの稜線、足元にはユーシンから続く熊木沢の渓谷と奥に箱根の山々、丹沢山や塔ノ岳などの丹沢主脈、蛭ヶ岳山荘の前からは首都圏の街並みや奥多摩・奥秩父山塊が見渡せます。
◆蛭ヶ岳(源蔵尾根~臼ヶ岳)の登山口駐車場情報
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